One Love

「ねっくれす……、
ゆびわ…………、」


すっごい悩んでる。


「みぃちゃん、
お姉さん待ってるから
早く決めて」


みぃちゃんって
いうんだ。


「う~ん…」


だめだ。
可愛いすぎる。


「よかったら
お母さんも1つどうぞ」


「え??」


「ママも
1個いいんだって!!!
ねっくれすと
ゆびわどっちがいい??」


すごい嬉しそうな顔。


「じゃあ指輪。」


はい、と
みぃちゃんは
お母さんに
プラスチックでできた
指輪を渡す。


「ありがとうございます。」

お母さんは
あたしに優しく笑ってくれた。


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