One Love

バイトが終わり、
ロッカー室で
帰るしたくをする。


あ、


ケータイが
小さく光っている。


―着信1件―


誰だろ…。
さえこかなあ。


いろいろなことを
考えながら
画面を進めていく。


[中野春一]


春一さん??

昨日のこと
覚えてたのかな??


あたしは店を出て、
かけ直すことにした。


プルルルル…


「もしもし」


「さゆですけど…。」


「知ってますけど♪」


はあ??

「何か用ですか??」


「昨日
俺と遊び行くって
言ったじゃん」


…やっぱり
覚えてたんだ。


めんどくさいな…。

「言いましたっけ、
そんなこと。」


「え??
そんなこというんだ??」


もーーー…、

「…わかりました。
どこ遊び行くんですか?」


「ん~、
まずは俺ん家??」


…。


何で春一さんに
ケータイ教えたんだろ。


この人も周りのバカ男と
何も変わらないじゃん。


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