そばにいて
幸せな家庭。きっと、きっと作ってみせる。君となら。
「私は安達美咲と言います」
――――――……
僕はその8年後美咲と結婚した。1年たつと娘が産まれ、家族3人であの離れに住むようになった。
「ねぇ、辰巳。この子の名前何にする?」
「ん?名前はもう決まってるよ」
「そうなの?」
そう、結婚する前からもし娘が産まれたら名前は何にするかもう決めていた。キレイな綺麗に咲き誇る名前。
「桜。この子の名前は桜」
「桜…。可愛いね。桜ちゃん、私達の元に産まれてきてくれてありがとう」
幸せにするよ。絶対に。
薫子さんと龍之介さんは僕に本当の幸せを教えてくれた。そして、2人の夢を僕が実現させることができた。本当に嬉しく思う。