そばにいて
受け止める





僕の実の祖母の罪。



嘘だった信じたかったが本当だった。





それでも、薫子さんと龍之介さんはその罪を受け止めた。僕は3人の会話には入ることはなく、遠目でずっと聞いていた。


華さんは泣き疲れたのか、2人の体温が心地よかったのか、ゆっくりと眠りについた。








「…寝ちゃった」




「長い間、あまり寝付けていなかったようですからね。そっとしておきましょう。」










2人の表情は、とても優しかった。2人は全てのことを全部受け入れたんだと思う。





50年前の事件で離ればなれになった2人。でも、今一緒にいる。それだけできっと2人は幸福なのだろう。












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