もう1度…。
「…嘘」
ロックは解除されて画面はメール画面になっていた。
ロックNo.があたしの誕生日なんて……嬉しい。
後ろで寝ている正尚が前より愛しく感じた。
メールフォルダを見るとあたしの名前が1番上であとは家族と友達とその他のフォルダだけ。
あたしのフォルダを開くと、4日前にあたしが送った2年2ヵ月記念のメールが保護されていた。
保護してくれてたんだ…。
嬉しくて4日前に貰った薬指にハマっている指輪を見ると
今さっきより輝きを増したように感じた。
この人を選んでよかった……。
強くそう思った。
でもそう思ったのは一瞬だった。
「わっ」
携帯を落としそうになってどこかのボタンを押した。
「…なにこれ?」
画面が〈ロックNo.は?〉の表示になった。
あたしの携帯と正尚の携帯の会社が違う。
だからあまり携帯のつつき方が分からない。
だからどこを押してこうなったのか分からない。
「まぁロックNo.入れてみようかな」
あたしは顔をニヤけさせながら自分の誕生日を打った。
「…え?」
ロックNo.を解除し画面にはフォルダが出てきた。