僕たちのこと
第1章
†高校生活†
時は1999年。
「卒業したら、結婚しような」
「いいよ(べつにどうでも)」
高校1年生のユキは、学校とバイトと彼氏の対応の繰り返しの日々を送っていた。
場所は福島県の片田舎。バスの最終は19時だから、門限など必要ない世界。
それを過ぎると帰る術がないのだ。
特にやりたいことがあったわけではないけど、進学校に通っていた。
制服が、可愛かったんだ。
彼、陽ちゃんと出会ったのは中学生のとき。同じ部活の先輩。
べつになんとも思ってなかったけど、一緒に高校に通うようになって、(もちろんバスは一本しかないからね)告られた。
別に、断る理由もなかったから付き合うことにした。
ユキには、学校で友達がいなかった。
正確には「友達と呼ぶほどの人」がいなかったのだ。
みんな一緒。
それなりにめだってはいたから、近づいてくる人も多かったし
学校にいる時間を一人ですごすことはなかった。
しかし自分から他人を知るのも自分のことを他人に教えるのもめんどくさい。
でも、ひとりはイヤ
陽ちゃんは、ちょうどよかった。
誰でもよかったんだ。
「卒業したら、結婚しような」
「いいよ(べつにどうでも)」
高校1年生のユキは、学校とバイトと彼氏の対応の繰り返しの日々を送っていた。
場所は福島県の片田舎。バスの最終は19時だから、門限など必要ない世界。
それを過ぎると帰る術がないのだ。
特にやりたいことがあったわけではないけど、進学校に通っていた。
制服が、可愛かったんだ。
彼、陽ちゃんと出会ったのは中学生のとき。同じ部活の先輩。
べつになんとも思ってなかったけど、一緒に高校に通うようになって、(もちろんバスは一本しかないからね)告られた。
別に、断る理由もなかったから付き合うことにした。
ユキには、学校で友達がいなかった。
正確には「友達と呼ぶほどの人」がいなかったのだ。
みんな一緒。
それなりにめだってはいたから、近づいてくる人も多かったし
学校にいる時間を一人ですごすことはなかった。
しかし自分から他人を知るのも自分のことを他人に教えるのもめんどくさい。
でも、ひとりはイヤ
陽ちゃんは、ちょうどよかった。
誰でもよかったんだ。