僕たちのこと

†私は、まい†

ユキの携帯電話を駆使して、私は「仕事」をしていた。
あれは今で言うところの出会い系だろうか。
掲示板か何かだったような気がするな。


客から運転手まで、携帯ひとつで手に入った。
私は相変わらず「自分」を商品にしていた。
合法ではない、個人デリバリーヘルス。
気が向いたらホテルへ行き、一通りの"仕事"が終わればお金を貰う。


私はもう、プロだった。リピーターを付けていたんだ。
あくまでも「性的欲求を満たす事」が仕事ではないと思っていた。



「私に恋をした男が貢いでくれる」



恋をさせる事が仕事だと思ってたんだ。
その考え方でどんどん顧客は増えていったけど、忙しくはならなかった。
だって、あくまでもワガママに、気分次第で"仕事"に行っていたから。


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