僕たちのこと
一応聞いてみた。


「誰の子?」


コウキは困った顔して答えた。



「18の時の子だから、もうすぐ4歳。」


更に彼は、凄いことを言った。




「ついでに、嫁もいる。」



さすがに連れて来てはいないだろうけど
一瞬、あたりを見回した。
別に、コウキの家庭なんてどうでもいいけど
めんどくさいことになるのは嫌だ。



「じゃあ、バイバイ」
「ちょっと待って!ズルイのはわかってる!
 でも、オマエのこと、好きなんだ」
 




「……ま、いっか。」



特に、彼を独り占めしたいような願望もなかったので
別にいいか。と思った。
だって、楽しけりゃいいじゃん?



その考え、間違ってるだなんて、17歳の私にはわからなかった。
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