僕たちのこと
ついでに、何故自分を呼ぼうと思ったか尋ねてみた。
「地元残ってる同級生ってなかなかいねーもんだな~」
との事。みんな就職やら進学やらで街へ出て行くからね。
ようするに、たまたま、ね。


しかし何年会っていなくとも
6年間(幼稚園から中学までだから、下手すると10年間)
一緒に過ごした仲。
田舎に生まれ育って良かったと思う。
ユキみたいな博愛な人間にも友達が出来るのだからね。


とりあえずやんわりと断った状態で電話を切った。
しかし今度は違う人間からまたかかってくる。
どうやらすでに何人か集まっていて、酔っている様子。


ちなみに誰がいるのか聞いてみた。



「俺と~、ユウタと~、アイコと~、長山と~…」

「行く!今すぐ行く!」



明らかに長山に反応したのであった。
仕事を捨てて"みっちゃん♂"の家に向かった。
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