僕たちのこと
カラオケに行った時のことである
朝まで騒ぎ、
夜明けと共に解散の時間が訪れた。
ユキたちが住んでいるのは
福島の中でも特に交通に不便な場所であり
もちろんカラオケなど
車で30分以上は走らなければいけない場所である。


「じゃーね~」
「またあそぼね~」


などと別れを告げて行く同級生達。
相乗りでみんな帰った…と思ったら。




「ユキ、長山よろしくね!」


と…みっちゃん…
ユキと長山君は置き去りにされた。



「ラーメンでも食べて帰る?」



不思議な光景だ。
長山と二人でラーメン食ってる。


そんなことを思いながら二人の時間をすごした。
その日のカラオケ自体が
みっちゃんを含む同級生たちが
仕組んだ優しい罠だったってのは




二人が付き合うようになってから知った事。



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