僕たちのこと
K先生の勧めでユキは
知的障害の施設で働く事になる。
産休の代理で1年間限定だ。


施設には自閉症やてんかん発作を持つ人、分裂病など
いろんな人が入所していた。
ユキにとってはとても居心地がよく、
"支援員"という立場だったが
自分は支援するほどの人間ではないと思い
入所している人達ととても"近い"所に位置していると
気付かされる場所でもあった。


入所している人たちにとっては
とても近い考えからの支援ができたはずである。
信頼関係を築くのも早く、天職かとも思った。


1年間はあっという間に過ぎ
任期を満了して横須賀に来たというわけだ。
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