僕たちのこと

†仕事、仕事!†

またユキは職場を失ったけど
すぐにまた仕事を探した。
もう借金もあるし。
働くしかないのだ。
もともと、働かない人間なんてありえない…というような考えを持っていた。
退職金でドでかいバイクを買ったりして
2年ほど遊んで暮らしたあげく
「金がない!」と家族を貧乏生活に陥れた父を見ている。


18歳になったのだからもう何でも出来るではないか
と、パチンコ屋にめでたく就職した。
パチンコ屋は空間自体が好きなのだ。
やらないわけにはいくまい!


あいかわらず、仕事は中山さん(仮)がやっていた。


なので、仕事に関する思い出などは大体なくなっている。
感覚が自分のものではないのだ。
残るものは何もない。



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