僕たちのこと
第9章

†再び、横須賀†

僕たち4人が全員登場したので
あらためて近況に移ろう。


横須賀に来たのは2006年の3月末。
施設での仕事を終えてまもなくの事だった。
まぁ、引越しだけして、結婚式の準備のためにすぐ福島へ戻るのだが。


部屋探しなどは長山君がすべて行ってくれた。
おっと…もう自分も"長山"な訳だが、ここではこう呼ばせて戴こう。
僕はあくまでも「ガル山キング」だしね。
彼は仕事の関係で1年以上前に福島を出ていたので
すべてお任せした。
かわりに、結婚式の段取りはユキがやる。ということで。


4月始めにはもう実家に戻っていたユキは
残り少ない福島での生活を満喫した。
親友とも呼べる妹と毎日夜中まで話し
祖母や祖父の運転手になっていろんな所を案内した。
祖母は、隣町に行っては
「東京さ来たみたいだ」
と言い、仕事に追われて家族とあまり過ごさないようになっていた
ユキも大変満足した。
結婚式の、5月5日までの1ヶ月は思う存分家族と過ごした。


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