詩-ウタ-
それに気付いた時、またゆぅに話しかけようとしたけど……そうすると、ウチはアイツと一緒になる。
アイツと同じことをしたくない。
それに、新津くんと李斗はどことなく似ていた。
口調とか、態度とか。
「優奈、翼くんオトせんじゃね~?」
「行ってきなよ~!仲間にしちゃえば~?」
だから、思い出しちゃうから、近づけなかった。
「え、いいよ、新津くんはさすがに。大体、カズいるし」
「カズより翼くんっしょ?」
「だよね~」
それにゆぅに近付くのも少し怖かった。
ウチがこんなに変わったのを一番近くで長い間みて来たのがゆぅだから、なんだか嫌な眼で見られるのが怖かった。