詩-ウタ-
ゆぅは、ウチのいとこの葵がスキ。
でもゆぅは突き放されてしまった。
ウチと同じ……ってわけでもない。
ウチら三人はずっと仲良しだったし、あおが転校するまではその思いに嘘なんてなかった。
ウチの存在を忘れて一生会えないなんて思っていた葵は、本当に後悔していた。
ずっとずっと……それなのにゆぅに会おうとしない。
所詮人間なんてすぐにあきらめたり利用したりすることなんて簡単なんだ。
「葵ちゃん、ちゃんと元気にしてるかな?」
それでもゆぅは諦めてないみたいで。
「さぁ?クリスマス以来会ってないし」
「イトコだよね!?」
「遊ぶんに忙しいんだよね~」