詩-ウタ-


――嘘。

本当は会いたくない。

ゆぅよりもっとあおに会いたくない。


ウチは、あおがゆぅを裏切ったってどうしても思っちゃうから。


「いつか話せるんじゃない?あおだってどうせ後悔してるよ。たぶん」

「たぶんって……」

「忘れなよ、そんな想い。ウチみたいになるよ?」


もう、同じように傷つく人は見たくない。

裏切りだけは、したくない。


どんなに悪口言ったり嫌味言ったりしても、ウチは裏切りだけは絶対にしなかった。

ずっと話しかけてきてくれてたゆぅに最後に会ったのは三年生になってからの10月初めの頃だった。


「優奈聞いた?」

「何?またターゲット?」
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