恋日記
「お願い桜。
桜!桜!サクラアアア!!」


「朝からやめろばかうっせえんだよぶっ殺されたいんかあぁん?」


「ザアアアグウウウラアアアアアアアアアアア
ぐぅぉおぉむめぇぇぇぅぅん」


「うるさいっつたろがくずがあああああああブチ殺すぞおおおお!!!!!」



その時後ろでサクラのお兄さんの声がした。


「サクラ、さっさ顔洗ってこいお前。朝からうっせぇんだよブス。何がブチ殺すだお前。そいつブチ殺したあと俺がお前をブチ殺すぞお前。お前お前お前」


「お前お前お前うっせぇんだよチン○スが」


「…」


ブチィッ
ブチッ プーッ プーッ プーッ




携帯切ったよね、桜。

散々暴言はいて切ったよね。



ていうか携帯の切れる音が2回もしたような…

いや、初めの一回の音。

あれは血管が切れたような…

怒ったときになる音だ。



桜は寝起きは死ぬほど機嫌が悪い。


きっと今は朝だし寝起きなんだろう。


あそこの兄弟はなぜ揃いも揃って寝起きが悪いのかよく分からない。


あ…
あれだよ?


さっきは何か、チン○スとかほざいちゃうちょっと怖い子だけど普段はすごく優しいよ?

おかげさまであたしは一番桜を信用している。


あの会話だと色々と想像もしにくいが…



5分たつと桜から電話がかかってきた。


ケロッとした声で。


「おはよ~さとみ。
なになに?どうしたの?」


「…」


人間の変わりっぷりって…

恐ろしい。


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