闇の中に


「説明しましょうか?」

『う、うん―――。』


説明なんて出来るものなんだろうか――――


「でわ、AとBの世界があると考えて下さい」


『う……うん。』



その口調はあまりにも冷静なものだった


『今いる世界がA。今から行く世界がBです。』
「ちょ、ちょっと待って!!疑ってる訳じゃないけど本当にそんな事が出来るの!?バカにしてないよねぇ?」


『してません。』

希菜は真剣だった


「…………」




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