闇の中に
『横山ってきもいな―』
『あいつって誰に笑いかけてんの!?』
『被害妄想はげしくない!?』
『やばいよね―』
『そろそろ潰すか!!』
翌日
いつもと同じ朝が来てそして教室の前で立ち止まる
いつものように扉を開けた――
『バシャャァァァァアン!!』
息なり起きた出来事に私のバカな頭はついていけない
『アッハッハッァァァア!!』
もはや、悲鳴と言っていいような声で笑う梨緒と晴乃
ギロッと効果音が出てもいいぐらいの形相で私は二人を睨みつけた
二人は笑うのをやめない
私の目の前には転がるバケツ
ビショビショで夏なのにとてつもなく寒い
何て幼稚な手にはまってしまったんだろう――