最強彼女

-洸哉side-

はぁ…


さっき受付した時に貰ったバッジをつける。


「なぁ、洸哉!!!特待生はバッジあるとか凄くね!!!すげぇ!!!」


『別に凄くないだろ。俺ら特待生なんだし。』


軽く悠希をしいたげると、クラスのあるC棟に向かった。


「なぁ、入学式の挨拶のカンペちゃんと持ってきたか???」


相変わらず、ハイテンションな様子で悠希が話しかけてくる。


『カンペなんていらねぇし』


「えぇ!!まじかよ??」

『暗記したし。』


「すげぇな、洸哉!!」


『別に普通だよ。』


C棟に着いた。










---っ…ははは…---






ドンッ


誰かがぶつかってきた。


「痛っ…」


前を見ると、背のちっこい女の子が尻餅をついていた。


(あっ…やべ。ちっこいから飛ばしちゃったんだ。)


『ごめんね???大丈夫か???』


すると女の子は


「だっ大丈夫です!!!私こそ前見てなくて!!ごめんなさいっ!!」


と焦りながら、謝りだした。


『いや、大丈夫だよ。それより、飛ばしちゃったね。怪我してない???』


俺が手を差し出すと女の子は手を掴んだ。


< 11 / 35 >

この作品をシェア

pagetop