最強彼女
やっぱ気付いてなかったな…


『俺のダチなんだけどね。スポーツ特待の奴で、陸上やってんだよ。』


「何…悠希クン???」


『寺本だよ。』


すると、夏波がまた背伸びをし始めた。


悠希の事って事は、どうせ相澤が悠希に惚れたって話だろ。


今度は俺が夏波の耳に口を近づけた。


『相澤さん悠希の事好きなんだろ???』


「えっ?!なっなんで知ってるの?!」


いや、さっきの態度見ればバレバレだしね。


『なんとなく話の流れ的にそうかなぁ…って』


「あっ…なるほどね!!」


『それに…』


「それに???」


コショ…
『さっきから相澤さん見てるし。こっち。』


「あっ…本当だ。」


『悠希いい奴だし、気が向いたら紹介する。じゃな。』


そう言って、俺は教室に戻った。
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