狼は王子様!?
私はフツウじゃないの?
そりゃ、早く大人になりたいって思う人がいっぱいいる中で、子供のままでいいって言い張る私は変わってるかもしれない。でもそれじゃダメなの?
子供のままでいたいと思うことは、そんなに悪いこと?
「美麗ちゃんが儀式を済ませたら、お祝いで何か買ってあげるね。欲しいものある?」
私は香奈姉ちゃんを見つめ
椅子から腰を上げた。
「こらっ、外はダメよ!」
「行かないよ!」
「あっ、美麗ちゃん、待って」なんだか悲しくなっちゃった。儀式を受けたら
もう子供じゃなくなる。
大人として扱われるんだ。
嫌だ。まだ、まだ子供がいい!香奈姉ちゃんの部屋に入る。
鍵を閉めてベッドに座った。
「美麗ちゃん! いるの?」
ドアを叩く音がした。
私は聞こえないフリをする。
「美麗ちゃん何がそんなに嫌なの? 大人になるのが恐い?」「恐くないよ! 嫌なの! みれはまだ遊びたい。大人になったら遊べなくなる、それが嫌」誰にも伝わらないんだ。
子供だった頃を忘れたんだ。
楽しかった思い出とか、全部忘れちゃったんだ。
絶対そうだよ……。
そりゃ、早く大人になりたいって思う人がいっぱいいる中で、子供のままでいいって言い張る私は変わってるかもしれない。でもそれじゃダメなの?
子供のままでいたいと思うことは、そんなに悪いこと?
「美麗ちゃんが儀式を済ませたら、お祝いで何か買ってあげるね。欲しいものある?」
私は香奈姉ちゃんを見つめ
椅子から腰を上げた。
「こらっ、外はダメよ!」
「行かないよ!」
「あっ、美麗ちゃん、待って」なんだか悲しくなっちゃった。儀式を受けたら
もう子供じゃなくなる。
大人として扱われるんだ。
嫌だ。まだ、まだ子供がいい!香奈姉ちゃんの部屋に入る。
鍵を閉めてベッドに座った。
「美麗ちゃん! いるの?」
ドアを叩く音がした。
私は聞こえないフリをする。
「美麗ちゃん何がそんなに嫌なの? 大人になるのが恐い?」「恐くないよ! 嫌なの! みれはまだ遊びたい。大人になったら遊べなくなる、それが嫌」誰にも伝わらないんだ。
子供だった頃を忘れたんだ。
楽しかった思い出とか、全部忘れちゃったんだ。
絶対そうだよ……。