お姫様は最強ヤンキー
「みさみさ大丈夫?保健室いけば?授業サボれるよ♪」
「あはは、そうしとく。」
フラフラとした足取りで教室を出て行った。
その後姿を見逃すまいと男子たちは目をギラギラさせて彼女を見送った。
「つ、ついた・・・。」
普段はすんなりと階段を上ったり下りたり出来るのになぁ・・・重症かな?
ガラガラ
「失礼しまーす・・・って誰もいないか。つまんないなー。」
アタシは保健室のドアを開けて一番に冷蔵庫に向かった。
実はというと放課後の常連さんで毎日通っているんだ♪
先生とは顔見知りだし。だからここにケーキを置いてあ・・・る?
「あ、あれ?!な、ないっ!!!」
いつも置いてあるケーキがない!!まさか誰かが食った?
慌ててテーブルを見てみるとナイフとフォークと生クリームが付いたお皿があった。
うん、絶対誰かが食べたな。くそぅ・・・食べ物の恨み・・・。
うん?
ベッドのカーテンがしまってる・・・犯人はそこか!
シャー
「ちょっと!!アタシのケーキ食ったのア・・・ンタ」
ベッドには短い金髪がいた。・・・男?
・・・おとこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?