お姫様は最強ヤンキー
*和磨and輝side*
「ほんじゃ、行ってくるぜ!!」
そういって美衣裟ちゃんは出て行った。
よほど退屈だったのか、とても喜んでいた。
美衣裟ちゃんのあの嬉しそうな顔・・・。
屈託のない笑顔、汚れや裏の世界をしらなさそうな・・・。
でも一つだけおかしい点があった。
「なんで美衣裟こんな怖い所来ても驚かへんやったんやろ?」
そう、なぜ不良がうじゃうじゃいるというのに驚かなかったのか・・・。
とても不思議だ。
それにみんな礼儀正しいから、幹部が連れてきた子には挨拶をする。
もちろん美衣裟ちゃんにも挨拶した。
美衣娑ちゃんが挨拶を返したときオーラが俺でもぞっとするくらい凄かった。
驚いて美衣裟ちゃんを見たらいたって普通だった。
ここらへんに住んでいる人なら、知っているはず。俺ら〝炎龍〟の事を。
「和磨さっきからごっつい顔しとんな~別にええやないか、珍しいと思えば」
「・・・あぁ。」
考えても仕方がねぇから─────・・・
「飯にするか」
「おぅ!」