お姫様は最強ヤンキー




え・・・?
この人、人気者なの?

アタシ全然知らないんですけど・・・。

アタシ流行遅れ!?

ここは正直に知らないって言ったほうがいいんじゃ・・・。



「し、知らない」


「・・・」


「ご、ごめん!」



相当ショックなのかな?!
わー!わー!どうしよう!?

あぁー!嘘でも知ってるって言えばよかった・・・。


閉じた目を片方開けて様子を窺うと微かに笑っていた。



「おい、目ぇ開けろ」


「ん」


「お前面白れぇな」


「そ、そうかな?」



なんか、この人超怖い気がする!ニヒルの口になってるし。


「気に入った」



その人はそういうと、美衣裟との距離を埋めるように歩み寄ってくる。

そして腕を美衣裟の頭の後ろに置き──────・・・


        チュッ


「っ!!?」




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