お姫様は最強ヤンキー
・・・っ!?何!?今の?!
・・・チューされたぁぁぁぁ!いやぁぁぁぁぁぁ!
気付いたときはすでに遅し。
美衣裟が事情を理解したころには男は後ろにいる人と話していた。
人の唇を奪っておいて・・・なんだその態度はぁぁぁぁ!!?
美衣裟はKISSされた怒りでいっぱいだった。
力いっぱいその人を睨んだ。殺気も美衣裟の後ろでメラメラと出ていた。
「あ゛?なんだ、文句か?」
「そうだ・・・」
「上等じゃねぇか。俺に気に入られるなんて滅多にねぇぞ。感謝しやがれ」
「あぁん゛!?なんでアタシがお前ぇに感謝しなきゃなんないわけ!?だいたいねぇ、それが女の子のキス奪った人のセリフ!?」
「だとしたら?たった1回で減らねぇよ」
「・・・さいてぇ」
美衣裟は殴りたい衝動に駆られた。
女をいかにも見下しているような顔。
心の中で美衣裟は2人の自分に悶絶していた。
あぁ゛ーもう!
もうボコボコにしたい!
せめて、ブラックリストに入れてやる!
「アンタの名前は?」
「俺に興味がでてきたか」
「違うし」
あたしは即答した。言葉と顔で全力否定した。
「奏」