お姫様は最強ヤンキー
ごもっともです、奏さん。
「えっとね・・・」
あたしの持ってる少ない情報を奏たちは真剣に聞いてくれた。
鬼響というチームに血の村雨が所属していること。
紅い髪をしているということ。
包み隠さず話した。
「こ、これだけ」
「ありがとね美衣娑ちゃん」
「あんがとなぁ~美衣娑!!」
そういって輝はハグをしてきた。
苦しかったから頭をスパンッって叩いたらベッドから滑り落ちた。
そこを頭に怒りマークを乗せた奏に踏まれた。
「いったいやないかぁ!!」と涙目で訴えかける輝を奏が「柱に縛ろうか?」と言って制した。
その時の殺気が半端なかった。
空気が抜けた風船のように静かになった輝はなんとなく可哀想だった。
それと同時に奏の権力は偉大だと知った。
これが炎龍をまとめ、関東をまとめ鎮圧する総長なんだ・・・。
↑和磨情報。
その時、あたしの血が疼いた。
なんて言うか・・・血が騒ぐぜぇぇぇぇ・・・ってな感じで、目がぎらぎらした。
あたしって、持病なんてあったっけ・・・?
「和磨お手洗いに行って来る」
「いいよ」