お姫様は最強ヤンキー
匂いの主
「んぅ・・・」
いい気持ち・・・。
すっごく寝た気がする。
安心するような腕に包まれていた気がする。
「おい、美衣娑。起きたか?」
「・・・」
おや?
今一瞬、奏が見えたのは幻覚かい?
「おい、平気か?頭打ったか?」
「・・・グッドモーニング、そして、グッドナイト」
コテンッ
「おい、寝るなよ」
「スースー・・・」
「・・・チッ」
ん?
今舌打ちが聞こえましたが、これも幻聴?
いやいや地獄耳、地獄目のあたしが見間違えることがある訳ない・・・。
「・・・お、おはよー・・・」
「あ゛?」
「ひぃ・・・」
やっぱり狸寝入りしなきゃ良かったんだ・・・。
だって今あたしの目の前にいる大魔神がすっごい機嫌悪い!
まさにここに君臨したブラック魔王サタン見たいな・・・。