お姫様は最強ヤンキー
「テメェ度胸あんじゃねぇか。表でろ」
「・・・へっ??あ、あたしなんか言ったっけ?」
そう言うと奏は少し驚いていた。
そしてフッと柔らかい笑みを溢した。
あたしはあうやくその微笑みに鼻血大量噴射しそうだった。
でも彼は自覚なしの野郎であって決してわざとでは無い!!・・・はず。
でも、わざとだったら・・・かっこよすぎる!!
「自覚なし野郎。」
「自覚なし女狸。」
・・・は?女狸ぃ?・・・た、たぬき!!?
「あ、アタシは正真正銘の猿です!!」
「は?」
奏はあからさまに意味分からないといった顔で美衣娑を見た。
でも、美衣娑にはその目が哀れんでいるように見えた。
「あたしたちの祖先は猿でしょ?だからあたしも────・・・」
ガチャッ