お姫様は最強ヤンキー
「ん?や、これは美衣娑にと思て買うて来たんやで?万年健康の俺が風邪なんか引く訳ないやろー?」
そういって輝はアヒャヒャヒャヒャと豪快に笑い始めた。
・・・ん?あれ?でも待て。なんで医薬品をあたしの為に勝手きたんだろう・・・。
あたし、風邪なんかこれっぽっちも引いてなんか無い。
「和磨、あたし風邪なんか引いて無い。」
そういって首を傾げると輝がぶっ倒れて、奏は煙草を吸ってくると言ってどこかに行ってしまった。
「美衣娑ちゃん、覚えてないの?」
「・・・ごめん、覚えてない。」
「んーとね、1階で倒れてた美衣娑ちゃんを奏が運んだんだよ。」
「え・・・?なんで、あたし倒れてんの?」
「それは俺が聞きたいな。」
そう言って和磨はニコッと笑った(いつも笑ってるけど)。
うん、どうしてあたしは倒れたのか・・・。
よし、記憶をたどろう☆