お姫様は最強ヤンキー




「ん?や、これは美衣娑にと思て買うて来たんやで?万年健康の俺が風邪なんか引く訳ないやろー?」


そういって輝はアヒャヒャヒャヒャと豪快に笑い始めた。

・・・ん?あれ?でも待て。なんで医薬品をあたしの為に勝手きたんだろう・・・。


あたし、風邪なんかこれっぽっちも引いてなんか無い。



「和磨、あたし風邪なんか引いて無い。」



そういって首を傾げると輝がぶっ倒れて、奏は煙草を吸ってくると言ってどこかに行ってしまった。



「美衣娑ちゃん、覚えてないの?」


「・・・ごめん、覚えてない。」


「んーとね、1階で倒れてた美衣娑ちゃんを奏が運んだんだよ。」


「え・・・?なんで、あたし倒れてんの?」


「それは俺が聞きたいな。」


そう言って和磨はニコッと笑った(いつも笑ってるけど)。

うん、どうしてあたしは倒れたのか・・・。

よし、記憶をたどろう☆









< 50 / 99 >

この作品をシェア

pagetop