お姫様は最強ヤンキー
「あれ?おかしいな・・・」
そういって首を傾げる和磨。どうしたのかなぁ?
「んー・・・美衣娑ちゃん家の地図が出てこないんだ。なんか心当たり────」
『♪~♪♪~♪~♪』
「あっ、電話・・・」
「出ていいよ」
いつも通りの会話なんだけど・・・なぜか、あたしの目に和磨の笑った顔が焼きついた。
───────・・・
電話してきたのは麻友華だった。
時間は深夜1時。
こんな時間に麻友華が電話してきたことはない。
「もしもし?」
────「ぅ・・・ひっく・・・み、さみ・・・さ?」
「・・・麻友華?どうしたの?」
────「うぅ・・・ひっく・・・っひ・・・」
「泣いてても分かんないよ。会って話そ、ね?」
────「う・・・っん。」
「今そっちにいくから、場所教えて?」
────「岸野公園」
「・・・分かったすぐ行く」
────────プッ、ツーツーツー・・・