お姫様は最強ヤンキー
*麻友華side*
───「・・・分かったすぐ行く」
その一言をあたしの耳に残して切れた携帯電話。
機械音だけが響いている。
「おい、麻友華そいつに連絡したのか」
「・・・」
あたしは答える代わりに目の前にいる奴を睨んだ。
「ふん、俺を睨むとはいい度胸だ。・・・その様子だと連絡したみたいだな」
「・・・」
そいつが発する低い声に少し怯んだけど、あたしは睨み続けた。
「・・・おい、そいつを縛り付けろ」
そいつは顎で近くにいる人に命令した。
溜まっている人の内の緑の髪の野郎が立ち上がって来た。
・・・痛い。
腕が。
首が。
足が。