お姫様は最強ヤンキー
仕事を終えた緑の髪の人はまたさっきの場所に戻った。
「はっ、無様な格好だ」
「それはどーも」
「可愛げのない奴。見た目は大層なモンなのによぉ」
「ふんっ、いい迷惑」
「・・・その口黙らせてやろうか、あ゛?」
そいつは目を吊り上げて言った。
怖い。
でも、美衣娑が来るまで堪えなきゃ。
「女の子を縄で縛んないでくれない?痣でも付いたらどうしてくれんのよ?!」
「そんなもん知るか。俺はあいつが来ればいいだけ」
そいつは遠くを見ながら呟いた。
「だいたいねぇ、こんな卑屈なやり方、サイテーだよ。男のくせにこんなことしか出来ないんだね。正々堂々とやれば良いのにね。────
──バッカみたい。」