お姫様は最強ヤンキー
美衣娑side
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「・・・」
麻友華が泣いてる。
・・・行かなくちゃ。
「和磨、ごめん行く」
「えッ?どこに?」
「・・・」
「そこまで送るよ?」
「タクシーで行く」
沈黙が流れる。
「美衣娑ちゃん、そこって危ない所じゃないよね?」
「・・・和磨には関係ない」
そう言ってあたしは足早に車を出た。
そして、麻友華の待つ場所へ向かった。
和磨の呼び止める声もアタシはシカトした。
タクシーで向かったあたしは運転手に少し心配された。
「そこらは電灯も無いよ大丈夫かい?」
あたしは柔らかく笑ってお金を渡した。