お姫様は最強ヤンキー



「退かねぇなら仕方がない」


すっと腰を屈める乱舞蝶。
そしてニヤッと笑う。

蝶が微笑む。

そう例えるのに相応しい。


「ちゃんと相手してやるよ」



──────ドカッ、バキッ、ドスッ



『うあぁぁぁ゛ッ!!』


次々に倒れていく愚連隊の奴ら。


気付けば俺しか立っていなかった。



「あっ・・・」


「口ほどにもない奴らだ」


「・・・」


「お前も相手にしてほしいんだろ?同じ目にしてやるよ」


「・・・!!」



急に恐怖が襲いかかってくる。
今だかつて味わったことが無い様な。

だけど、俺だってチームをまとめる、1人の総長だ。



「うらぁぁぁぁ゛!!」


「・・・フッ」









< 66 / 99 >

この作品をシェア

pagetop