お姫様は最強ヤンキー
「退かねぇなら仕方がない」
すっと腰を屈める乱舞蝶。
そしてニヤッと笑う。
蝶が微笑む。
そう例えるのに相応しい。
「ちゃんと相手してやるよ」
──────ドカッ、バキッ、ドスッ
『うあぁぁぁ゛ッ!!』
次々に倒れていく愚連隊の奴ら。
気付けば俺しか立っていなかった。
「あっ・・・」
「口ほどにもない奴らだ」
「・・・」
「お前も相手にしてほしいんだろ?同じ目にしてやるよ」
「・・・!!」
急に恐怖が襲いかかってくる。
今だかつて味わったことが無い様な。
だけど、俺だってチームをまとめる、1人の総長だ。
「うらぁぁぁぁ゛!!」
「・・・フッ」