お姫様は最強ヤンキー


「納豆飛ばすなぁぁぁぁッ!!行儀よく食え!!」


ふぅ・・・、言いたいことは言った。

で、犯人はどいつだ?
手をコキリと鳴らしてから見渡す。


集団の中で一際青ざめてる奴発見。

今日は許すけど・・・次やったらただじゃおかない。

みんな何も無かったかの様に食べ始める。

だが。
食べ物は飛ばしていない。教訓したか。


さて。
頬に残る臭さをどうやって、とろうか。


まず水道に行った方がいいよね。
その前に水道どこにあるの?
てか、ここってどこ?


沸々と湧き出る疑問。


「疑問解決屋さんってないかなぁ・・・」


ブツブツ呟くあたしは近付いてくる気配に気づかなかった。


──────ガツッ


「いったぁぁぁッ!!」


突然、後頭部に痛みを感じた。

半分涙目で後ろを振り向く。

そこには・・・


「・・・チッ」

「お前。俺の顔見て舌うちなんてイイ度胸だな」


そう言って凄んでくるのは奏。

なんで奏が出てくんのよ。



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