お姫様は最強ヤンキー


*奏達side*



美衣娑が部屋から出て行ったあと、部屋は輝の喋り声で埋め尽くされていた。



「奏のせいや・・・」


「は?」


「奏が美衣娑を怒らすような行動とるからやん!!」


「・・・俺がいつアイツを怒らせた?」


「今さっきや!!せやから俺と話してくれへんのや・・・」



キッと奏を輝は睨み付けるが逆に睨み返された。


慌てて輝は雑誌で顔を隠し、心の中で悪態をつきまくった。



「・・・遥(ハル)、いい加減出てこい」



3人しかいない部屋に奏はソファーの裏に隠れたもう1人を呼ぶ。



「なんだよ気付いてたのかよ♪」



ソファーの裏から、茶色のふわふわした天然パーマの遥という少年が出てきた。


遥は奏に見つけられたのが相当嬉しいのか軽い足取りでやってくる。



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