お姫様は最強ヤンキー
ヒロの気持ちも考えずにスパッと言い切る。
はっきりと言い過ぎたかな??
でも気遣いとかお世辞とか、かえって迷惑じゃない?
「ヒロってバイクいじるの慣れてないでしょ?」
「恥ずかしながら慣れてないっす・・・」
「やっぱり」
「どうして分かったんすか?」
「いじり方で」
「・・・相当下手なんすね・・・」
深く項垂れるヒロになんとなくアタシは罪悪感を感じた。
なんか・・・ご主人様に叱られた犬って感じ。
アタシは精一杯のフォローをしてみることにした。
「大丈夫!ヒロは初心者の中でも多分上手い方だよ!!」
「ホントですか?!」
目をキラキラさせて食らいつくヒロ。
喜怒哀楽が激しい・・・。
「アタシに貸して?ちょっと出来るかもしれない」
「出来るんすか?」
「多分」