お姫様は最強ヤンキー
「もうすぐ送れるよー」
「あ、はい・・・って・・・」
ヒロは楽しそうな顔から一変し青ざめた顔になった。
ヒロの目の視線はアタシを通過してアタシの後ろを見ていた。
「・・・?ヒロ、どうしたの?」
ヒロの視線を辿るとアタシの後ろに殺気のごとく漆黒のオーラを纏った魔王・奏がいた。
様子からしてかなりご立腹な様子。
「奏、目が怖いよ?」
「・・・お前・・・俺がどんだけ心配したと思ってんだよ」
地の底からのような低い声にヒロは怯えて白目になっていた。
「ふーん・・・心配してたんだ。」
「テメェ・・・!!人の好意をなんだと思ってやがる」
「心配してくれてありがとう♪」
「『心配してくれてありがとう♪』じゃねぇーんだよ。お前は毎回毎回トイレに行ってくるって言ってフラッと消える」
「・・・て、テヘ・・・」
おちゃめに返したつもりがすごい睨みで返された。
はぁ・・・お説教timeの始まりだ・・・。