お姫様は最強ヤンキー
どれほどの間眠っていたのだろう。目を覚ますとそこは一面灰色。
「ここってどこ・・・?」
周囲を確認するため首を動かすが、何もないし後頭部が痛い。きっと、さっき殴られた時の痛みが残っているのだろう。全く、この家は物騒極まりない。
そんなことを思っていると男が一人歩いてきた。恐らく父さんの秘書であろう。
「お嬢様、悪く思わないでくださいね。社長からの命令ですので」
「はぁ?」
父さんの命令?何の命令だ?
ビリビリビリッ
「っぁぁぁぁあ!!!」