お姫様は最強ヤンキー
「・・・麻友華。今まで何やってたの・・・?」
「・・・今、説明するよ・・・」
顔を伏せて気まずく言う麻友華。
「美衣娑っ、ホントにごめんね・・・。アタ────・・・」
言葉の途中でバランスを崩した麻友華。
「麻友華っ!!」
咄嗟に腕を伸ばしたけど位置的に無理だった。
だけど、麻友華の後ろにいた和磨が紳士的に抱き留めた。
「あ、危なかった・・・。和磨、ありがとう」
和磨に寄りかかる麻友華にアタシは友達として声をかける。
今は麻友華が心配。
放っておいたら風に吹き飛ばされそうで・・・。
「まゆ、なんか食べよっか」
「また・・・まゆって呼んでくれた・・・」
嬉しそうに話す麻友華。
昔、アタシが麻友華につけた愛称。
今となっては所詮、昔の話。