お姫様は最強ヤンキー
「何抜け出して来てんの?何アタシの情報集めてんの?」
「いろいろ確かめたかったから・・・」
「いろいろって?」
「・・・」
言いにくそうな顔をしてる。
長年友達やってたから分かる。
四方八方に視線を彷徨わせた麻友華は意を決して顔をあげた。
「美衣娑って乱舞蝶なの??」
「は?」 「ブッ!!」 「ゲホッ・・・」 「あはは・・・」 「んなわけねぇーし・・・」
麻友華の唐突な質問にこの部屋の誰もが頭に疑問符を載せ噴き出した。
若干一人多い気がする・・・。
まっ、いっか。
「麻友華、なんでそんなことを?」
「…拓弥が言ってたの」
「…誰?」
「え?ほら、美衣娑がボコボコにした…」
「…何のこと?」