無愛想なCinderella





「…っ―――」


私は思わず口を塞いだ。


たった数秒の出来事が数分にも数時間にも感じる。


彼女は強引にキスを続けようとしたが、すぐに身体を離される。



「―――やめろ!何言って…」






そう言って辺りを見渡す彼と、視線があってしまった。


彼がどんな顔をしていたのか、正直あまり覚えていない。
ただ頭が真っ白で、何も考えられなかった。





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