無愛想なCinderella
ⅩⅠ・その後
―――それから数日後、私はカレンダーを見ながらふとため息をついた。
あと3日で誕生日なのだ。
…もちろん言ってない。
言ったらなんか催促しているみたいだし、自分からなんて気恥ずかしくて言えない。
「…どうしよっかなぁ」
―――あの日以来、私たちは付き合うことになった。
だけどやっぱり素直になりきれなくて。
本当は、祝ってもらったりしたいくせに。
私はカレンダーを見つめながらぼんやりとそんなことを考えていた。