無愛想なCinderella
―――あの研修があった日から数日が経った。
私はあの後すぐに自分の仕事に追われて、開発センター内で寝泊まりする日々が続いた。
仕事が一段落つき、今日はやっと自分の家に帰れる。
私がいそいそと帰る準備をしていると、隅田先輩がやってきた。
「すまん桐生!帰りながらでかまわないんだけどさ、これ本社に届けてくれないか?俺今ここを離れらんないから、頼む!」
………はぁ?
一瞬でテンションはがた落ちだけど、そう言って頭を下げる先輩を無視できるほど私も鬼じゃない。