無愛想なCinderella
―――そして当日。
私はカレンダーを見つめ、また一つ年をとったことを感じていた。
…何年ぶりかな、ひとりぼっちじゃない誕生日は。
待ち合わせは夕方5時。
私は駅前で彼の車が到着するのを待っていた。
初めて買った可愛らしい服に袖を通し、くすぐったい気持ちで立っているとどこからかクラクションが鳴る。
「菜月!」
そう呼ばれたので、私は駆け足で彼の待つ車へ急いだ。
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