無愛想なCinderella
Ⅲ・昼下がりの再会
―――翌日。
私は少し警戒しながらも出勤した。
昨日の変人のせいで、せっかく家に帰れたのに気が休まらなかった。
「ああ、…もうっ」
「なーに朝からいらいらしてんだ?」
その声に私が振り向くと、どう見ても徹夜明けの先輩が立っていた。
「おはようございます。…まぁ、ちょっと」
私はそう言うと、視線を窓の外に移す。
嫌みったらしいほどの晴天。
…なんだか、昨日のあの変人が天気とダブって見えた。