無愛想なCinderella
「………昨日あの後、隅田さんにあなたの名前を教えてもらいました。どうしても知りたくて」
その言葉に、私は鼻で笑ってしまう。
…昨日から、この人おかしいことばっか言ってる。
私に会いたかった?
…意味わかんない。
「私はあなたの名前も知らないのに、あなたはなんでそんなに私に執着するんですか?」
私がそう聞くと、彼は一瞬ひるんだ様子になった。
しかし、私をじっと見つめると口を開く。
「桐生さんが好きになったからです」