無愛想なCinderella
……………はぁ?
「好き?どこが?」
私は思わずそう尋ねた。
「ハンカチを借りた瞬間から一目惚れです」
「…私の名前も知らなかったくせに?」
「………それでも!あのとき、あなたのことをもっと知りたいと思った。それじゃだめですか?」
…呆れた。
「私のことを調べるならご勝手にどうぞ。だけど、私はあなたのこと知りたいとも思わないですから」
私はそう言い残し、パン屋への道を急いだ。