無愛想なCinderella





あぁ、馬鹿くさい!


私は買ってきたパンをほおばりながらさっきの出来事を思い出していた。
なにより足止めを食ったせいでお昼休みが残り少なくなってしまったからだ。






「桐生、おまえ…なんかやらかしただろう」


隅田先輩はパンをかじる私にそう話しかけてきた。



「なにかとは?」


「本社にいる同期から聞いたんだけど、松島とやり合ったらしいじゃないか」


その名前を聞きたくなかった私は、先輩を無視してパンを食べ進める。





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